1.事象の評価(INES) (1)レベル:2(1994年12月12日の評価) (2)暫定又は最終評価:暫定評価 2.件 名:一次冷却系逃し弁の故障による小LOCA 3.国 名:カナダ 4.ユニット名:PICKERING-A 2 5.炉 型:CANDU 6.発生年月日:1994年12月10日 7.本事象の公衆への重要度 事故 ○異常な事象 尺度以下 評価対象外 (1) 放射性物質の所外への放出 : なし (2) 放射性物質の所内への放出 : なし (3) 従事者の放射線被ばく : なし (4) 従事者への負傷 : なし (5) 施設の安全性の確保 : あり (6) 試験・点検による不具合の発見 : なし (7) 報道機関への通知 : あり 8.事象の概要 計装用圧縮空気配管の損傷により一次冷却系圧力逃がし弁が開いたため、非常冷 却材注入系が必要となった。この弁が開いた時、一次冷却材は排水コンデンサに放 出され、原子炉は排ガスコンデンサ水位高により全出力から自動的にランバックを 始めた。 1分後、原子炉は一次冷却材圧力低により 75%の原子炉出力でトリップした。 また約6分後、負荷が60%に下がったことがわかり、タービンを手動でトリップ した。一次冷却系圧力が急上昇したため、排水コンデンサは一次冷却材で満水状態 となり、同コンデンサの逃し弁を開いて、一次冷却材がボイラー室サンプに放出さ れた。この圧力スパイクにより逃し弁配管が破断して小破断LOCAとなり、ボイラー 室サンプの圧力も上昇した。 約9分後、非常冷却材注入系(ECI)が自動的に作動した。小規模の配管破断のため、 自動作動設定点に到達しなかったので、格納容器の隔離は手動で行われた。 90分後、運転員がユニット内に立ち入り、故障した一次冷却系圧力逃し弁を手動 で閉め、破損した逃し配管からの漏えいを止めた。約150トンの水がECI貯蔵タンク から原子炉へ注入され、格納容器内のサンプは重水で満たされた。 4時間後、通常の停止時冷却モードにより一次冷却系が減圧され、また非常用冷却 材注入系が停止されてプラントは安定した状態に移された。 空気及び水中の放射能の濃度に異常は認められなかった。その後の外部のサンプ リングと冷却材の化学分析の結果、このトラブルによる燃料の破損は認められなか った。 Pickering-4号機はこの故障の内容の評価が終わるまで停止された。1及び3号機は すでに停止されていた。 |