戻る
燃料交換中の余熱除去系の喪失




1.事象の評価(INES)                          

                                       

  (1)レベル:0(1997年06月04日の評価)                

  (2)暫定又は最終評価:最終評価                     

                                       

2.件   名:燃料交換中の余熱除去系の喪失                 

                                       

3.国   名:スロベニア                         

                                       

4.施 設 名:KRSKO                           

                                       

5.炉   型:PWR                            

                                       

6.発生年月日:1997年05月17日                   

                                       

7.本事象の公衆への重要度

     事故   異常な事象   ○尺度以下   評価対象外



  (1) 放射性物質の所外への放出          : なし

  (2) 放射性物質の所内への放出          : なし

  (3) 従事者の放射線被ばく            : なし

  (4) 従事者への負傷               : なし

  (5) 施設の安全性の確保             : あり

  (6) 試験・点検による不具合の発見        : なし

  (7) 報道機関への通知              : なし
                                       

8.事象の概要                                

   プラントはモード6の燃料交換中であった。燃料は原子炉容器内にあり、
  原子炉容器蓋は取り外され、原子炉キャビティは水で満たされていた。
  技術仕様書に従って、余熱除去系の1トレンが運転中であった。
   午前10時00分、DC電源用蓄電池の1トレンの試験が開始された。この
  試験中に蓄電池は安全母線125V ACから隔離された。この母線は400V AC
  電源から充電器を経て供給されていた。この試験中、400V AC電源と安全
  母線からの配線を制御する遮断器を収めたキャビネットの金属製の支持部
  の溶接作業が実施中であった。作業員の1人が間違って遮断器を作動させ、
  400V AC電源への電力を遮断し、このトレンに接続する全ての機器の電源喪
  失が起った。これにより一次冷却系から取水する場合にRHRポンプを過圧か
  ら護るための圧力トランスミッタへの電源が喪失した。この電源喪失はトラ
  ンスミッタ内のリレーを作動させ、2台のRHRポンプの吸込み側にある隔離弁
  を閉めた。RHRポンプの吸込み側が閉まったため、運転員は手動でポンプを停
  止させた。400V AC電源への供給が再開され、RHRポンプの隔離弁が手動で開
  かれ、RHRポンプが運転を開始するまでRHR系は15分間運転不能であった。