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安全注入とプラントのトリップを起したMSIVの偶発的な閉鎖




1.事象の評価(INES)                          

                                       

  (1)レベル:0(1997年01月07日の評価)              

  (2)暫定又は最終評価:最終評価                     

                                       

2.件   名:安全注入とプラントのトリップを起したMSIVの偶発的な閉鎖     

                                       

3.国   名:スロベニア                           

                                       

4.施 設 名:KRSKO                          

                                       

5.炉   型:PWR                            

                                       

6.発生年月日:1997年01月01日                   

                                       

7.本事象の公衆への重要度

     事故   異常な事象   ○尺度以下   評価対象外



  (1) 放射性物質の所外への放出          : なし

  (2) 放射性物質の所内への放出          : なし

  (3) 従事者の放射線被ばく            : なし

  (4) 従事者への負傷               : なし

  (5) 施設の安全性の確保             : あり

  (6) 試験・点検による不具合の発見        : なし

  (7) 報道機関への通知              : あり
                                       

8.事象の概要                                

    1997年1月1日午前8時33分30秒、主蒸気管Bの主蒸気隔離弁(MSIV)が偶発的に閉
   まり、主蒸気管Bが隔離された。その結果、主蒸気管Aの蒸気流量が増加し、蒸気
   圧力が安全注入の設定点以下に低下し、安全注入と原子炉トリップが起った。原
   子炉トリップのシーケンスは設計通り進み、全ての安全系は作動可能であった。
   プラントは無負荷状態で安定した。MSIV-Bの計測制御回路を中心とする最初の調
   査では異常は発見されなかった。MSIV-Bの機械的な試験のために原子炉が起動さ
   れ出力は3%に増加された。機械的な試験も問題がなかったので、プラントは内部
   手順書とKrsko運転委員会の決定に従って出力を全出力に増加することが許された。
   プラントを送電網に同期される前にMSIV-Bの試験を行ったところ運転員は2基の蒸
   気発生器の間に流量と圧力の不均衡を発見し、MSIVを交互に開閉することにより系
   の応答を試験することを始めた。この試験によりMSIV-Bの流量が応答していないこ
   とがわかった。肉眼ではこの弁の弁棒は命令に従って応答しているが弁を通る流量
   は変わらなかった。最終的に弁のシリンダが閉の位置で固着していることがわかっ
   た。プラントは冷態停止状態にされ、弁は分解された。弁の弁棒はシリンダ内で折
   損していたことがわかった。折損した弁棒は調査のため研究所へ送られる予定であ
   る。弁棒が予備品と変換され、弁の試験が行なわれた後、プラントは出力運転を再
   開する予定である。